------------------------------------------------------------------------ ●コラム:エコロジー?! かくだよしあき ------------------------------------------------------------------------ 最近よく、環境問題が取り上げられていて、地球や自然が破壊されている と言われています。 ひとりひとりの心がけが大切だと言うけれど、僕はもっと画期的なアイデ アで根本的な解決をしなくては、いけないんじゃないかと思います。 例えば、僕が18歳ぐらいのころ、山に3ヶ月ぐらい、こもっていた時期 があったのですが、その時には、電気も使わないし、買い物もしないし、 レジャーもしない。特にエコロジーとかは意識してなくても、とてもエコ ロジーな生活ができていたと思います。 ところが、都会にいると、インターネットだ、音楽だ、映画だと言って、 電気をたくさん使い、何かと物を買う。 休みの日はレジャーだと言って、車に乗って、道路を走って、燃料を使う。 そして、巨大な施設で遊ぶという生活をしてしまうのです。 僕は普段、エコロジーとかは言ったりしないけれど、環境が変わることに よって、結果的にエコロジストになったり、そうでなくなったりします。 だから、エコロジーだからといって、無理やり行うのではなく、根本的な ちゃんとしたシステムやルールや環境があれば、そのおかげで特に個人が 意識しなくても、普通に生活していることが、自然にエコロジストになっ てしまう、それが一番いい方法だと思います。 エコロジーについて僕が、気になっているエピソードがあります。 まず、1つめはサンフランシスコの「ヨセミテ国立公園」の話です。 友人から聞いた話によると、ヨセミテ公園では自動販売機でジュースを買 うと缶にシールが付いていて、その缶を持っていくと、お金に交換してく れるのです。その為にみんなこぞって空き缶を集めて、地元の人も旅行者 でも一日集めると、豪華な食事ができるほどのお金になるそうです。 その結果、ヨセミテ公園には空き缶がひとつも落ちていないというのです。 この話は15年前の話です。 日本では「公園を美しく」とか言って、誰かが誰かに命令したり、雇った り、呼びかけて無料奉仕の人を集めたりして、時間を決め、場所を決めて クラブ活動のように空き缶を拾ったりするわけです。 そして、スローガンは地球のため、人のため、みんなのためと言いながら 行っているのですが、この方法では限界があるのです。 ヨセミテ公園ではリサイクルのシステムを作るだけで、自分の利益を守る ために自分で缶を捨てにいく人、また、自分に利益が欲しくて缶を集める 人など、だれでもが自分の為に行っているのです。 そして、その結果、人のため、みんなの為になっているのです。 これこそが、本当のリサイクルシステムだと僕は思います。 また、最近では、エアコンとかテレビとかコンピュータとか色々なものが 地球に優しい、リサイクルしやすい商品になっていっています。 日本のコンピューター会社の製品は、そのパソコンで使われている各種部 品を細かく説明してあり、捨てる時に分解しやすくて、リサイクルしやす く、地球環境を考えて作った地球に優しい商品なんだそうです。 しかし、本当にそうなのでしょうか? 最近出たコンピュータで、名前もスタイルもそしてコンセプトも新しく、 いろんなブームを起こしているパソコンがあります。 アップル社のiMacです。このiMacのデザイナーに、エコロジーに ついてどう思うかインタビューした記事を見ました。 答えはこうです。「本当のエコロジーというのは、分解しやすいものを作 るのではなくて、長く使ってもらえるものを作ることです。」 そう言えば、17年前に出たアップル社のマックは博物館にも飾ってあっ て、僕もオブジェとして飾っているし、10年前に買ったマックは、今で もサーバーとして使っています。このように一生使える製品を創る。 これこそが、本当のエコロジーではないかと思います。 分解しやすいものを作るということは、最初から、捨てられる事を前提に 商品を開発する。すなわち、その製品はすぐに使えなくなるし、長く持っ ていても仕方がない製品ということをアピールしているのかもしれません。 地球に優しい商品をとして、「賞」をあたえたり、認定する時は、分解し やすい商品を選定するのではなく、逆に捨てられにくい製品や一生使える 製品に対して送られるべきではないでしょうか? 大型ごみの日によく捨てられているパソコンを作っているメーカは、分解 しやすいことを自慢するのではなく、直ぐに捨てられてしまうことを恥じ て反省しないといけないと思います。 さて、ここで、「ではどうしたら良いのか?」「なにか具体的なアイデア はあるのか?」と、いわれそうなので、僕が考えたリサイクルシステムを 紹介したいと思います。これは物流のリサイクルシステムです。 僕たちが生活して行くためには、様々な商品を購入しなければなりません。 しかし、何を買うにせよ、目的の商品以外の色々なものが付いてきます。 梱包の為の発泡スチロールや段ボール箱、さらに小分けにするための小さ な箱などなど。でも、本当に必要なものは本体だけなのです。よって それ以外のものはほとんどゴミになって捨ててしまいます。 この解決方法として、すべての段ボール箱を、かわいらしいプラスティッ クの箱にして、それらを再利用しようというのはどうでしょうか? 箱は紙のサイズ(A4・A5)のように規格化されて色々な大きさがあり そして、その箱の8隅には空気を入れるエアーバッグみたいな ものがついている。これをふくらまらせることによって、形や大きさの違 う商品を真ん中に固定できて様々な商品に対応できます。 そして、その箱自体には、1000円程度のの価値があり、きちんと回収 に出すと、毎月その金額が口座に振り込まれてくる。捨てたい人は捨てて も良くて、この箱を集めるとで、かなりの金額になるので、自然に回収業 社者が自然にできたり、ルートが生まれリサイクルが、末端までのビジネ スとして捕らえれるのではないかと思っています。 このように、システム化することによって、エコロジーは初めて根本的な 解決ができるのではないかと、僕は思うのです。 |
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