------------------------------------------------------------------------ ●コラム:この時この場所で かくだよしあき ------------------------------------------------------------------------ 昨日は野外コンサート「サマーピクニック」を見てきました。 演奏時間6時間(3〜9時)開場から入れると8時間のコンサートでした このコンサートのラストを飾ったのは、10分以上ものアンコールの後に 出てきたメンバーです。なんと、「南こうせつ」「伊勢正三」「山田パン ダ」が出てきて、3人で挨拶したのです。「こんにちは、かぐや姫です」 と。そして「神田川」を歌い始めたのです。 解散したのは今から、24年前、それから今までに、何回かコンサートで 歌っていたみたいだけど、ここ十数年間は再結成はなかったし、特に九州 での再結成は、約20年ぶりの事です。 僕は3人が揃ったライブを見たのは初めてだったので感動しまくりでした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しかし、この感動的なこの事はコンサートの前情報では一切流れていませ んでした。僕たちも全く知らなかったのです。 結局、この感動的なシーンは残念ながら、コンサートに来なかった人、ラ ストまでいれずに少し前に帰ってしまった人、また、アンコールを途中で やめて帰って行った人達は見れなかったのです。 そうです。その時にその場所にいた人達だけが味わえたことなのです。 「素晴らしい出会いは予測していないとき突然現れる」 その出会いは、「その時にその場所」で起こるのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 僕はYMOの細野晴臣さんに会って、話をしたことがあります。 なんか、これだけ聞くと羨ましがられるのですが・・・ 僕が会った事のあるら羨ましがられる有名人を少し書いてみました。 ミュージシャン:「細野晴臣」「シーナ&ロケッツ」 「ブルーノートに出演した有名な人」 アーチスト :「奥村靫正」「原田大三郎」「ロブ・スホルテ」 「寺沢武一」 彼らはいづれも、僕が直接会って、ソフトのインストールやソフトのセミ ナーなど何らかのサービスをした人達です。 彼らとの出会いや、その時に起こった事などを話すと、面白くてみんなが 羨ましがるけれど、そんな事に出会うためには、羨ましがられない事、逆 に言うとみんがいやがる仕事もしておかなければならないのです。 実際「細野晴臣」が、僕に直接「コンピューターを教えてくれ」なんて事 を言ってくる訳がないし、もし前もって彼に教える事がわかっていたら、 誰でもが、そこに行きたかったでしょう。 これも、僕がたまたま「その時その場所」にいたからなのです。 その頃僕はマックの販売員で、よく夜中まで働いていました。 当時はまだ、コンピューターと印刷機器との連動がわかっている人が少な く、僕が製版や出力、そしてデザインや漫画にも詳しくて、更に、夜中ま でサポートするということで重宝がられて、よく東京のデザイナーや雑誌 の編集部、印刷会社の人達から電話がかかってきていました。 自分に関係あるないに関わらず、全ての質問に答えていました。そして、 僕はその状況を嫌がらず、逆に楽しんで対応していたのです。 そんな時に日本画の巨匠「奥村靫正」先生やスタッフの方からの電話もあ りました。彼らは夕方ぐらいから本格的に活動し、朝の4時頃くらいま で働くので、僕はよく2時ぐらいまで一人残ってサポートしていました。 本当の担当は別にいたのですが、僕が夜中までサポートする事で、いつの 間にか、僕が担当みたいになっていました。 その結果、先生のオフィスにも、よく行くようになって、コンピューター の設定や説明などを、結構朝方までしていました。 そんな時に遊びに凝来られていた方が、コンピュータで動画を使って何か をやりたいということで、先生が僕を彼に紹介したのですが、それがたま たま「細野晴臣」さんだったのです。 僕は、彼にディレクターというソフトをデモンストレーションし、何がで きるのかを教えました。また、簡単に使い方なども教えて、ついでに僕の 作品なども見せたのです。あれは1989年、今から10年前のことです。 また、後から知ったのですが、その「奥村靫正」先生はYMO(Yellow Magic Orchestra)のアートディレクターとして、アルバム、ポスター、 映像、ステージ、コマーシャルなどのディレクションを手がけられていた そうで、と言う事は、それらを作成していたのは僕が販売したりサポート していたコンピュータ達だったので、なんか、それを知った時は、感無量 でした。 そんな、偶然で出会える事や起こることは、実は「いやな仕事」や「いや な事」の裏側に隠されていて、それらをすることで、嬉しいことや感動的 な出会いの運を自分で引き寄せていると思うのです。 自分が「その時にその場所」にいなければ、そんな事は起こらないのです。 「素晴らしい出会いは予測していないとき突然起こる」と言う事は、素晴 らしいと思っていることだけをしていると、本当の予測もしていない「素 晴らしい事」には出会えないのではないでしょうか? 今、あなたは何かを断っていないでしょうか? その中に、もしかするとあなたが予測もしていない素晴らしいことが、 あるのではないだろうか!? 今から起こるであろう、感動的な出会いをあなた自身が、 断っているのかも知れません。 運は待っているだけではやってきません。家にじっといたのでは晴らし出 会いは起こりにくいと思うのです。運は、いろんな事に挑戦して自分で切 り開いていくもので、自分で引っ張ってこなければいけないのです。 素晴らしい出会いは予測していないとき突然現れる 「この時この場所で・・・」 |
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