------------------------------------------------------------------------ ●コラム:言わなきゃダメ4 <コラムをコラムする> かくだよしあき ------------------------------------------------------------------------ 自分の気持ちを素直に表現することは、難しいものだ。 言葉を使って、表現するのも難しいが、文章となるとなおさら難しい。 文章として自分の気持ちや考えを書いてみると、全ての気持ちを文章に出 来なかったとしても、記録として残せたり、たくさんの人に一度に伝えれ たり、ホームページにすると今だけでなく後生にも伝えていけるというよ うな、いろいろといい事もあり、取りあえず今はこうして、自分の気持ち をコラムとして書いていっている。 人は生きていく上で環境の変化もあれば、経験も増えていく。 そして、その時にすごく強く思っていたことでも、時間が経つと薄れてし まったり、もっと大事な別のものができてしまったりする。 そうすると結果的には、それが一時的なものだったり、うそになったりす ることもある。だから、あえてその事が確実になるまで話さなかったり、 伝えなかったりする事もある。 しかし、その時、その瞬間に感じていたり、思ったりしたことは、まぎれ もない事実なのだから、その時のその瞬間の、熱い気持ちとか淡い思いを、 コラムやエッセイとして、これからも書きとめていようと思っている。 それによって、今まさに僕が感じていることを、同じ時に知る人がいたら、 共感したり、反感を感じたりすることによって、より深い気持ちを語り合 うことができるのではないだろうか? それは、とてもすばらしいことだと思う。 また、しばらくたって、例えば35年後、僕が70歳になったときに、僕 自身がこのコラムを読んで何を感じて、何を考えるかとても楽しみである。 また、このコラムの読者が僕と同じ歳になって、読み直したりしてみたと き、どう感じるかも、また、おもしろいと思う。 さて、コラムを書き始めると考えてしまうのが、どこまでの内面的な気持 ちや、心の奥のことを書くのかということである。 感情的な事や悲しいこととか、愛おしいことなどをコラムにしようとする とき、どこまでの内面を書くのか、いつも悩んでしまう。 確かに、自分の気持ちを素直に表現することは、すごく恥ずかしいものだ。 あまりにも内面的な事を書くと、特に照れくさい。 しかし、ある時、自分の気持ちを正直に書いたことに対して「恥ずかしい」 と思っている自分がの方が恥ずかしいことなんじゃないか、と思ったのだ。 書いてある内容が多少気恥ずかしいことでも、それが正直で素直な気持ちで あるのなら、もっと堂々としておかなければならない。 そう、そして、胸を張って堂々と「これは僕の本当の気持ちです。」と言い 切れなければいけないのではないだろうか? 元々、誰かに聞かせたいとか、何か賞をもらおうと思って書いているのでは なく、自分のために書いているのだから。 やっぱり、これからも、自分に正直に素直な気持ちを書いていきたと思う。 |
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